アイドルマスター新宿アルタ前支部

心が揺れ動いたことをたまに書くブログ

Needle Lightから見るサイバーグラス

はじめに

デレステにてNeedle Lightイベント始まりました。

上条春菜のために書かれた曲がついに世に初めて出たことがとてもうれしいです。

一番の相方である荒木比奈とのユニット、サイバーグラスであることや思い入れの深い「Nation Blue」を作られたAJURIKA先生こと遠山明孝さんに作っていただけたことは嬉しさを増してくれました。

曲はバリバリのトランス曲だったものの第一印象は「かっこよくない」。

イントロとかシンセがエモくていいのにサビが「かっこよくない」。

その「かっこよくなさ」の自分なりの解釈とそれがいいんだという話をします。

 予想と違和感

タイトルからAJURIKA先生だろうなという予想はしていて、Nation BlueやNao Beautiful Pain、Nothing But YouのようなゴリゴリのCo曲がくるだろうなという期待をしていました。

しかし、今日実際にプレイしてMVを見た時にはその予想通りかというと少し違っていて「Co一辺倒ではないな?」という感覚です。

特にサビで曲調がポップになるというか、「ハイ」というコールのようなものが入っていて「かっこよくない」。

「負けないよ!」とか歌い方かわいくないですか?

Coに振り切ることはできる3人なのにそうなっていないということは必ず意図があるはず。

こののどに骨が刺さったような感覚をどうにかしないといけないとなということで思いを巡らせることにしました。

サイバーグラスとは

そもそもサイバーグラスとはどんなユニットかということに立ち返ることにします。

まずは上条春菜

デレステや1stアニバアイプロで語られる通りアイドルになった動機はざっくりいうと「眼鏡の地位向上、眼鏡のよさを世界に伝える」という形です。

ですから、どこに出ても眼鏡の話をしますしかけさせもします。

ではなぜこうなったのかというと「弱気でうつむいていた自分の顔を上げさせてくれたのが眼鏡だったから」なんですね。

ぼやけた視界でうつむいてばかりいた自分の視界に光を与えて自信をくれた、眼鏡によって人生を一遍させたアイドルです。

眼鏡をかけることで、弱気でうつむいた自分から明るく元気な少女に変わっています。

 

また、特訓後=アイドルモードで眼鏡を外す荒木比奈は「眼鏡で自分を変える」アイドルと表現してもいいのかもしれません。

彼女自身は眼鏡でステージに立つことに嫌悪感があるわけではないことはモバマスの方で語られています(確か)。

それでも眼鏡でステージにあがらないのはオタクである自分とアイドルである自分の切り替えみたいなものかなと思っています。

眼鏡をかけるか外すかは別としても、眼鏡によってオタクという世間的には陰のイメージであるところからアイドルという陽のイメージに変わるという部分は共通しています。

 

この二人が交わるユニットであるサイバーグラスは「眼鏡で変わる二人」という言葉で表現できます。

いわば二面性のユニットなんですね。

Needle Lightについて

そんな二人の曲Needle Lightの歌詞は以下のような形です。

反射した虹色の明かり 淡く滲んで

鏡の中の私を照らす

どこまでも自分に自信が持ててなくて

曇るレンズの向こう隠れた

 

昨日まで一人きりで

光をキミがくれた

かっこ悪いの知ってるけど

いつまでも弱い自分じゃヤダ

勇気を持って 立ち上がれ

 

眩しいこの世界で 誰よりも煌めいて

負けないよ! 夢つかむまで (wow o wow o wow o)

光放つ舞台で どこまでも輝いて

高く飛べ! グラスを通しその先へ

 

眩しいこの世界で 諦めず前向いて

真っ直ぐに! 夢つかむまで (wow o wow o wow o)

光放つ舞台で どこまでも羽ばたいて

超えていく! グラスを通しその先へ

Aメロがまずいいですよね。GAMEバージョンでは春菜→比奈の順ですが、歌詞的にもMASTERバージョンはひっくり返ると思います。

 虹色は荒木比奈のキーワードでポイントが高いです。

「鏡に映る私」や「曇るレンズの向こう」といったところから変身願望、未来を見ようとする感じがうかがえます。

 

Bメロではキミに出会って一人きりの自分が光を得ます。

キミは相方かもしれないし、プロデューサーかもしれないし、眼鏡かもしれません。

ここで変わろうという決意が見えてきます。

 

そしてサビ。これまでと一転してポップで明るい曲調に切り替わります。

合いの手で「ハイ」っていうのは入っているいようにアイドルソング感が強く出てるなという感じです。

デレステMVでもステージがパッと明るくなり華やぎます。

エクスクラメーションマークが使われているところや「眩しいこの世界で 誰よりも煌めく/どこまでも前を向く」という強さがうかがえます。

落ちサビで「羽ばたいて」という単語が出てきますがここは上条春菜的キーワードです。

サイバーグラス初登場で最初のSR+「眼鏡プリンセス」では眼鏡の翼が生えていますし、記念すべき最初の曲「Snow Wings」も翼です。

節目で翼を得て大きく飛んでいく彼女はこの曲でも大きく羽ばたきます。

 

全体を通して歌詞のイメージは「うつむいた私が前を向いて羽ばたく」というそれこそシンデレラのように生まれかわる話です。

前述のとおりMVもサビの前後でステージの光量を大きく変え、「踏み出して眩しい世界に立っている」という印象を強く与えてくれます。

サイバーグラスと二面性

アイドルの話、曲の話をしてきましたが一貫して「変化」、「陰から陽へ」ということが出ています。

変わるということは前後の状態があるということですから、この曲、このユニットのテーマは二面性じゃないかなと思いました。

  • 暗い少女or根暗なオタク/明るいアイドル
  • トランス/アイドルソング
  • Co性(かっこいい)/Cu性(かわいい)

この曲の「かっこよくなさ」はCuアイドルかもといわれる二人のかわいさであり、そのアイドル感、ハレのイメージなんじゃないかなと思いました。

と解釈してすっきりしたというのがここまでの話でした。

 

あと、眼鏡って「かっこいい、きりっとする」イメージありませんか。

それだけじゃないんだぞ、かわいくもなるんだぞっていうのがNeedle Lightのサビやイベント報酬SR荒木比奈の特訓後のファッションショーの感じから伝えたかったんじゃないかなぁとも思いました。

 

曲をもらうことでこんなにキャラの輪郭が分かりやすく出てくるんだなぁというのがとてもうれしく、間違いなく二人のための曲なんだなと強く感じました。

コミュの評判もよく、見るのが楽しみです。

本当にありがとう。

ではイベント走ってきます(まとめるのが下手)。


追記:当記事を紹介していただきました。

イベントの素敵な考察です。

http://pepperarx7.blog.fc2.com/blog-entry-26.html