辻野あかりには何にもない(のだろうか、いやそうではない?)
デレラジの次回ゲストを見ると総選挙の足音が近づいてきたような、そんな季節になりました。
新アイドル7人がモバマスすべて登場し、うち4人はボイスを持って参戦という、シンデレラにとって初めての出来事がおきました。
声をもたない3人のうちの一人、辻野あかりについて今日は話をしていこうと思います。
テーマは「辻野あかりは一言でいって何アイドルなのか」みたいなところです。
自分なりの辻野あかり観を総選挙前にバッと流していこうと思います。
そもそも彼女はどんなアイドルなんでしょうか。
シンデレラは他のどのコンテンツよりも個性が強いキャラクターが登場するコンテンツだとこのブログの読者の皆さんは感じているところだと思います。
プロフィールを実際に見てみましょう。
個性、感じますか?
スタイルや出身地、年齢、趣味なんかは突飛なところは感じないです。
強いて言うならセリフのところです。
最初はTwitterでの盛り上がり同様、「「ンゴ」とかネットスラング使っちゃってメディアに踊らされた田舎っ子だなぁ~~~強い子きたなぁ」とか感じていました。
しかし、方言・田舎アイドルは他にもいますしネットに強いアイドル・ネットスラング使いそうなアイドルはどんどん追加されてその強みは失われている気がします。
最初のパンチはそんなに強くないのがあかりの特徴だと思います。
もちろん、ビジュアルやプロフィールだけを見ると普通の子っぽい子は他にもいます。
よく比較される青森んご先輩こと工藤忍もその一人ではないでしょうか。
彼女は「家を飛び出して一人上京、単身アイドルに」ということが早い段階で語られています。
アイドルへの強い憧れ、強烈なガッツ・負けん気みたいなところが彼女の個性として説明できるかと思います。
では、辻野あかりにもそういうアイドルを目指す「理由」というか強い思いがあるのかというとそうではないのが彼女の面白いところです。
彼女がアイドルになった経緯をまとめると、
- 東京で遊ぶためだけにバイトの手伝いでめんどくさいと感じながらも上京
- そこでプロデューサーと出会い、スカウトされる
(ここまでデレステ)
- スカウト後、親に相談の上「アイドルになって山形の林檎を日本一にしてほしい」と背中を押され、アイドルに
というのがデビューまでの彼女の物語です。
物語通り、彼女の初期カードでは特訓後”林檎アイドル”として売り出されているのはご存知かと思います。
しかし、この方針は彼女の真意ではなく両親からの強い影響であるというのがうかがえます。だとするとこれも彼女の個性というには少し弱い気がします。
そもそも彼女から最初に感じられる明るい印象とは裏腹に実際は
- 自分に自信がない
- 自信の源とする経験もない
- 自信を生み出す努力をする(頑張ること)が苦手
ことがデレステルームやスカウト時のセリフ、モバマスぷちデレラのエピソードから語られています。
彼女には何もないんです。
あきらやりあむの強烈な個性と比較もされ、不憫キャラが定着してきましたがそれ以上にシンデレラガールズ特有の強烈な個性が何もない。
むしろその「強烈な個性を持たないことが強烈な個性である」ということなのかもしれません。
ただただアイドルにちょっと憧れただけの普通の女の子に見えます。
184人目、ついにきたなと思いました。
ここで改めて今日デレステ追加時のちひろさんのコメントを見ましょう。
本日初登場のアイドル、辻野あかりちゃんをご紹介します!
— スターライトステージ (@imascg_stage) April 10, 2019
あかりちゃんは山形からりんごのアピールのためやってきた15歳です!
彼女が本当のアイドルを目指せるように、プロデュース、よろしくお願いします!https://t.co/mIoEjCkfAw #デレステ pic.twitter.com/oeUxcxwru2
彼女は まだ本当のアイドルになれていない、「本当のアイドルを目指すアイドル」という説明がもう完璧ですっと腑に落ちました。
一方で、彼女はプロデュース=こちらからの働きかけがあればトップアイドルになれるということも伝わるように感じます。
働きかけを燃料に先へ進むエンジンがあるはずで、それが彼女が唯一持つものだと感じました。
もうわかりましたね、
チョロさ
です。*1
ちょっと声かけられただけで、ちょっとダンスができただけで、ちょっとかわいくなっただけで、彼女はその成長の可能性を自信に変えていきます。
褒めれば褒めるだけ伸びる、ちょろちょろアイドルそれが辻野あかりなのかなーと感じました。
声かけられたのがPヘッドでよかったね……
悟り気味で褒められると伸びるのはとても現代っ子って感じがしていて、なんだかんだあきらりあむと同じ現代トリオの一角なんだなぁと感じています。
そんな新アイドル辻野あかりをよろりんご♪*2